広告代理店のWebマーケターは、どんな仕事をするの?
未経験からの転職はできますか?
どうも!むねちむです。
今回は、現役マーケターの私が、広告代理店で働くWebマーケターの仕事内容についてお答えします!
この記事を読み終える事には、
・広告代理店の仕事内容
・代理店で働くメリット、デメリット
・未経験から広告代理店に転職する方法
上記のような疑問が解消されているはずですよ!
未経験から広告代理店のマーケターを目指したいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
本記事の信頼性
30代未経験でWebマーケターに転身した現役Webマーケター。
Web広告代理店 → 大手総合広告代理店 → 大手Web広告代理店 → 事業側マーケター(現役)
これまでの経験や知識をもとに、正しく、わかりやすい情報を発信できるよう努めております!
広告代理店には大きく3種類ある!
広告代理店には、大きく3つの種類に分けられます。
①大手総合広告代理店
②Web専業の広告代理店
③特定の企業専属のハウスエージェンシー
それぞれの比較をまとめた表が、下記になります。
各代理店の特徴比較一覧
総合代理店 | Web代理店 | ハウスエージェンシー | |
---|---|---|---|
予算が大きい案件を経験 | ◎ | 〇 | ◎ |
幅広い業種や案件を経験 | ◎ | ◎ | △ |
社内の風通し | △ | ◎ | 〇 |
仕事のスピード感 | △ | ◎ | △ |
ワークライフバランス | △ | △ | 〇 |
給与 | ◎ | △ | 〇 |
最新のWeb広告知識やスキル | 〇 | ◎ | △ |
未経験の転職難易度 | 難しい | 普通 | やや難しい |
では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
総合広告代理店
主な総合広告代理店
特徴
マスディアを中心に、ほぼすべてのメディア広告を取り扱うのが特徴。
最近だと、インターネット広告の取り扱いにも力を入れている代理店も増えてきており、Web広告専門の子会社を設けている代理店もあります。
ただし、文化的にもマスメディア事業(テレビ、新聞、ラジオ、屋外広告)の色がまだ強く、マスメディア広告の提案に、プラスでWeb広告の対応をしているというケースが多い印象です。
就職するメリット・デメリット
メリット
・幅広い業界の案件に携われる
・予算の大きな案件に携われる
・安定した給与がもらえる
総合広告代理店のメリットは、大手クライアントとの取引が多く、広告予算の大きい案件に関われるという点です。
大きなプロジェクトに携わりたい方や、いろんな業界の案件に携わりたい方には、刺激も多い仕事ができます。
また、給与も平均的な企業より高く、転職時も前職の年収を考慮してくれる場合が多いのも、大きなメリットです。
大きな案件に携われるので、やりがいはあるでしょう。
また、給与面は待遇がいいので、心配することはありません。
デメリット
・業務が細分化されており、身につくスキル幅が狭い
・Web特化ではないので、アナログな作業も多い
・業務がハードになることが多い
大きな総合広告代理店の場合、組織が大きく、従業員も多いため、業務が細分化されています。
そのため、幅広い業務経験を期待している方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
また、自社独自の広告運用ツールや分析ツールの開発はあまりしておらず、業務がややアナログチックな部分もあります。
ワークライフバランスにおいては、一人あたりの業務量も多くなりがちなため、多忙になるでしょう。
私はWeb広告代理店から転職しましたが、業務範囲はかなり狭くなったと感じました。
また、運用ツールや分析ツールも使っていなかったので、作業効率も下がった(結果作業が増えた)という記憶があります。
Web広告代理店
主なWeb広告代理店サイバーエージェント、セプテーニ、オプト、デジタルガレージ、DAC、アドウェイズ、メタップスなど
特徴
インターネットを利用したマーケティング全般を行います。
テクノロジー技術にも強く、自社独自のマーケティングツールや、広告運用・分析ツールを開発している会社が多い印象です。
また、メディア事業やアプリ開発など、別のインターネット事業を行っている企業も多く、さまざまなネットビジネスにふれる機会があるのもWeb広告代理店の特徴です。
就職するメリット・デメリット
メリット
・最新のインターネット広告技術に触れられる
・さまざまなテクノロジーに触れるチャンスがある
・風通しの良い職場環境が多い
一番のメリットは、やはり最新の広告技術やテクノロジーに触れられる点です。
決まった仕事を淡々とやるよりも、常に新しいことにチャレンジしたいという方には、刺激的な職場といえます。
仕事もスピード感がとてもあるので、スキルや知識も必然と早く身についていきます。
社風においては、堅苦しい老舗企業と比べると、年齢・役職関係なく、プライベートでも仲よくできるくらい風通しのいい職場が多い印象です。
私は2社Web広告代理店を経験していますが、いずれもすごく優しい人たちばかりで、とても働きやすい環境でした!
デメリット
・企業方針が変わりやすく、働き方の変化が多い
・業務がハードで休日も連絡が来たりする
・未経験だと給与が下がる場合が多い
デメリットとして、変化が激しく、働き方がコロコロ変わることが多い点です。
とにかくやってみる精神が強く、役員側で決まった新ビジネスが急に始まったり、部署構成が急に変わったりするため、臨機応変に順応していく必要がります。
また、一人あたりの業務も多くなりがちで、忙しいのは否めません。
給与に関しても、大手のように残業代はでることは稀で、ついたとしても振替休日が基本なので、そのあたりは事前に理解しておく必要があります。
未経験入社の場合は、前職よりも下がる可能性は覚悟しておきましょう。
ただし、成果を出せば昇給も早く、その後の転職で一気に給与レンジを上げることも可能ですよ!
ハウスエージェンシー
主なハウスエージェンシー
トヨタ・コニック・プロ(トヨタ自動車)、TBWA/HAKUHODO(日産自動車)、ホンダコムテック(本田技研工業)、JR東日本企画(JR東日本)、東急エージェンシー、(東急グループ)、NTTアド(NTT)など。
特徴
企業の専属エージェントとして、マーケティング業務を行う代理店です。
会社の社風や業務を理解したうえで、マーケティング戦略を行えるので、コミュニケーションもスムーズに行えます。
会社の社風や業務を理解したうえで、マーケティング戦略を行えるので、コミュニケーションもスムーズに行えます。
中には、インハウスのみではなく、他企業の代理業務をおこなっている(事業拡大)会社も存在します。
また、ハウスエージェンシーは、基本的に大企業しかつくれないので、予算も豊富に持っています。
大きな案件にかかわることも多いので、大きなプロジェクトに携わることも可能でしょう。
就職するメリット・デメリット
メリット
・大きな企業であることが多いので、経営が安定している
・特定案件のみ対応なので、ワークライフバランスがいい
・業務の仕組みが出来上がっているので、効率的に仕事ができる
ハウスエージェンシ―の場合は、親会社が大きいことがほとんどなので、経営は安定しています。
プロジェクトによっては、予算の大きいプロモーションに携わるチャンスがあります。
また、担当する案件も、業務フローも決まっているので、業務は他の総合代理店と比べるとさほど多くなることはありません。
マーケターになりたいけど、プライベートも充実させたい!そんなマーケター希望の方には働きやすい代理店です。
デメリット
・幅広い業種を経験できない
・扱うメディアが固定されている可能性が高い
・マーケティングの知見が偏る可能性がある
デメリットとして大きいのは、業種と案件が決まっているという点です。
その業界志望であればいいのですが、そうでない場合は、マンネリ化してモチベーション維持ができなくなる可能性があります。
また、ハウスエージェンシーによっては、扱うメディアが限られていること(Web系に弱い可能性)もありますし、一つの企業のマーケティングに特化した経験しか積めません。
幅広くマーケティング経験が積みたい方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
広告代理店のWebマーケティング職の種類
広告代理店の職種は、大まかに分けると下記のようになっています。
広告代理店の職種
・営業(アカウントプランナー)
・マーケティング職
・メディアバイイング担当
・クリエイティブ職
・データアナリスト職
・エンジニア職
さらに、Webマーケティング職は、下記のように細分化されます。
Webマーケティング職の種類
・リスティング広告運用担当
・SEO対策
・SNS・ディスプレイ広告運用担当
・SNSアカウント運用担当 など
それぞれの職種で、必要な専門知識が異なってきます。
未経験から転職を目指したい場合は、各職種の働き方や、必要な知識を事前に学習しておくようにしましょう。
Webマーケターの仕事内容について詳しく知りたい方はこちら。
>>【職種別】Webマーケターの仕事内容|未経験で転職する前に理解しておこう
Webマーケターに求められるスキル
どの企業のWebマーケターにも共通して必要なスキルについてまとめました。
すべて習得している必要はありません。
もし、未経験で転職を目指している場合は、こちらを参考に、あなたの強みとなりそうなアピールポイント見つけるヒントにしてください。
Webマーケティング職に求められるスキル
スキル | 理由 |
コミュニケーション能力 | 営業、デザイナー、プログラマーなど他部署との連携が多い。 的確な情報を、わかりやすく伝えるスキルが求められる。 |
チームプレー | チームでプロジェクトを進めることが多いので、チームワークが求められる。 |
トレンドに敏感 | 情報やWeb技術の変化が速い業界。常にアンテナを立ててキャッチアップしていく姿勢が求められる。 |
好奇心、チャレンジ精神 | 新しい業務やビジネスがどんどん生まれる業界。チャレンジすること自体が賞賛される。 |
フットワーク | 業務が多く、仕事の展開も早いので、スピード感のある仕事が求められる。 |
数字に強い | Webマーケティングは数字を読み解くのが基本。数字分析から、課題、改善、戦略まで一貫して行うスキルが求められる |
細かい作業が得意 | レポート作業や資料作成など、細かな作業も多く、ストレス耐性が求められる。 |
スケジュール管理能力 | 効率的な作業を行わなければ、多忙な業務を処理しきれないため、スケジュール管理能力も必須。 |
ロジカルシンキング | 的確でわかりやすいアウトプット力が求められる。 |
幅広い知識や教養 | 担当する業界やクライアントの幅が広いので、幅広い知識を習得する意欲が必要。 |
未経験から広告代理店のWebマーケターを目指す方法
未経験からWebマーケターになれる可能性が一番高いのが、広告代理店です。
というのも、会社の規模が大きく、常に人手不足というのもあり、募集人数もそこそこあるためです。
また、Webマーケターを一から育成するコストもありますし、環境構築もできていることが多いので、未経験募集も定期的に行っています。
ただし、未経験枠への募集には、経験者が応募するケースもありますし、現在だとWebマーケティングスクール卒の候補生も応募してくることが多くなってきました。
その中で内定を勝ち取るためには、事前の基礎知識習得はもちろん、本気でマーケターになりたいと思わせる根拠をアピールしなくてはなりません。
未経験だからと言ってハードルが低いわけではないので、いつ採用が開始されても、自信もって応募できる事前準備は整えておきましょう。
未経験から転職するための記事はこちら
>>未経験からWebマーケター転職・起業する|おすすめ勉強法&独学ロードマップ
>>【目的別で選ぶ】2021年 おすすめWebマーケティングスクール&講座 8選(現役マーケター厳選)
【Q&A】未経験からWebマーケターを目指す人の疑問・お悩み集
最後に、未経験でWebマーケターを目指す方によくある疑問や悩みについてまとめました。
現役マーケター目線でお応えしておりますので、参考にしてみてください。
未経験者によくあるQ&A
Q.1 Webマーケティング職の転職に、学歴は関係ありますか?
Q.2 異業種からの転職はむずかしいですか?
Q.3 30代でも、未経験からWebマーケターに転職できますか?
Q.4 未経験OKなのに、書類選考がとりません。やはり実務経験がないと厳しいでしょうか。
Q.5 未経験から就職するなら、広告代理店と事業会社(インハウス)どちらがいいのでしょうか。
そのほかの質問は、こちらの記事で回答しています
>> 【Q&A】未経験からWebマーケターになりたい方の疑問・質問に応えます!(by現役マーケター)
まとめ:何事も、まずは行動あるのみ!代理店に転職して、Webマーケターへの第一歩を踏み出そう!
以上、Web広告代理店で働くマーケターの仕事内容に関するまとめでした。
代理店によっても、働き方や学べる知識も異なります。
まずは、あなたがどんな業界で働きたいのか、どんなスキルをみにつけたいのかなど、目標とするWebマーケター像をしっかりと考えましょう。
そして、目指したい方向がきまったら、早速行動です。
不安も大きいと思いますが、私のまわりの仲間も、最初はみんな未経験から転職して、今では立派なWebマーケターとして活躍している人ばかりです。
今の時代、ニーズも市場価値も高いWebマーケター職は、チャレンジする価値が高い仕事だと思っています。
人生を変えるチャンスをつかみ取るために、勇気ある一歩を踏み出してみましょう!
あなたの未来がワクワクすることを、私も応援しています!
そのほか関連記事もチェック!
Webマーケティングと一言でいっても、その内容は幅広いので、何からはじめていいかわからないですよね。 本記事では、未経験…
転職・副業・フリーランスなど、 Webマーケティグスクールによっても、学べることや、最終的なゴールが異なります。 本記事…
blogcard url=”https://www.ojichiwawa.com/web-marketing/webmarketing-agency/”]