【実録】「うつは甘え」だとおもっていたわたしが「うつ病」になって仕事を退職した話|改善までに行ったことも紹介


「うつって、甘えなんじゃないの?」


過去働いていた会社で、とあるメンバーがうつ病で休職したとき、だれかがボソッとそうつぶやきました。


「それ、禁句だよ。」といいながら、表ではみんな心配そうに振舞っているけれど、裏では同じ気持ちを口にするメンバーも一定数います。


そして、わたし自信も、どちらかというとそのように思っていた人間でした。


しかし、とある転職をきっかけに、わたしも「うつ病」に苦しめられることになります。


頭痛、吐き気、動悸にはじまり、人と会うのが怖くて引きこもる日々。


「あ、うつってこんなにつらいんだ。」


自分が「うつ病」に苦しんだことで、悪い偏見はきれいさっぱりなくなり、「誰もがなりうる病」なんだと実感するようになったんです。



うつは「甘えではなく、だれもがなりうる病気である」ということを伝えたい。


今、同じようにつらい思いをしている方に、少しでも気持ちを軽くしてほしい。


上記のような思いから、本記事では、「わたしがうつになった理由」や、改善するために行った体験談を語っています。


あなたの明るい毎日を取り戻すために、少しでも参考になれば幸いです。



この記事を書いた人
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「むねちむ」

・極度のHSP
・大手広告代理店でうつ→休職→退職
・現在はWebマーケターとして社会復帰
・HSP向けキャリア戦略ブログ運営中




【体験談】うつ病で休職~退職した話


うつ病の体験談

私が精神的に落ち込んでしまった原因は、転職した職場の環境が合わなかったことが要因でした。


新しい環境で、何とか成果を出さなくてはという気持ちと、自分を成長させたいという思いを強く持って業務に励んでいました。


その為、与えられた仕事や自分ができそうな仕事に関しては率先して対応しようと心掛けたのですが、これが大きな落とし穴


これまでと異なる業務ルール、新しいプロジェクト、新メンバーとのコミュニケーションなど、やるべきことが山のようにあり、まったく手が回らなくなってしまったのです。


小さなミスも積み重なり、作業は中途半端。


それでも、「すべてを完璧にこなさねば」というプレッシャーから、重度のストレスを感じ始めます。



わからないことだらけのはずなのに、「誰かに相談する」ことが、迷惑をかけることだと思い、ひとりですべてを抱え込んでしまうようになります。


夜も寝れず、朝も憂鬱。


そんな毎日が続き、気が付いたら会社にも行くことが出来ないくらいに体調が悪くなっていました。



会社からは「しばらく休みなさい」と言われたものの、休むと会社に迷惑をかけてしまうと、それでも無理して出勤していました。


でも、身体はやはりゆうことを聞かず、やむなく休職することになったのです。



それから、精神科医に通いながら、自宅療養が始まります。


こんな自分を、きっと周りの人は「なんて弱くてダメなやつなんだ。」と思っているに違いない。


どんどん自己嫌悪に陥り、人の目が怖くなったわたしは、引きこもり状態になってしまったのです。


時折、「自分なんてこの世にいらないのでは?」という良くない方向に考えてしまうことも。


正直、うつ病がこんなにも辛いものなんだと、自分が体験して初めて知ることになったのです。



わたしの場合、幸運なことに、家族や恋人がいつもとなりで励ましてくれました。


その人たちのためにも、この辛い病に打ち勝って、恩返しをしなきゃいけない。


そういう思いで、わずかな希望を探しながら、一緒になってもがき続けたおかげで、現在は社会復帰して前向きな日々を送っています。




うつ病になりやすい人の特徴


うつ病のイメージ

さて、私のうつ病になった体験談をお話しさせていただきましたが、うつ病は誰しもがかかる可能性のある病気です。


そんなうつ病になってしまう人にみられる人にはいろんな特徴があります。


そのうちの一つが『自己犠牲型』の人です。


自己犠牲型の人の特徴

・誰かのためについつい頑張ってしまうおせっかいさん
・周囲から頑張り屋さんだといわれる人
・嫌なことを引き受けてその場をまるく収めようとする人


このような人は、「気が利いていい人だ」と思われる反面、悩みや苦しみを一人で抱え込んでしまう傾向にあります。


また、『完璧主義』な人も、うつになりやすい人の特徴です。


完璧主義な人の特徴

・完璧な仕事ができない自分へのストレス
・精神病院に通っていることをネガティブにとらえる
・会社への信頼を損ねてしまったというストレス


あらゆることに完成度の高い成果を求めてしまうため、ミスしてしまったときのストレスは他の人の何倍も感じてしまう傾向にあります。


「いい加減なくらいでいても大丈夫だよ。」


いくら病院でアドバイスされても、完璧主義な考えには「いい加減」は強い罪悪感となります。


このように、自分に厳しかったり、ついつい人の分まで頑張りすぎてしまう人は、気が付いたら精神的に追い詰められてしまうんです。




【実録】自分のこころを守る3つの方法


自分を大切にする

わたしは、完璧を目指すことは悪いことだとは思いません。


しかし、知らず知らずのうちに自分を大切にすることを忘れてしまい、体調を崩してしまっては本末転倒です。


そうならない為にも、『自分を守る』という習慣を身に着ける意識をすることが大切になってきます。


これは、ただ単に『あまやかす』ことや『休暇』を取るということではなく、心が傷つかない対処方法を学ぶことです。


実際にわたしが行った「こころを守る3つの方法」について紹介します。



気持ちを伝える勇気をもつ



一つは、気持ちを伝える勇気をもつことです。


いつも言われたことにうなずいてばかりの人は、こころの負担だけがどんどん蓄積されて行ってしまいます。


また、言い返す勇気を持たない限り、『無抵抗なカモ』として利用され続ける可能性もあります。


自分のこころを守るためにも、相手軸ではなく、自分軸で選択することが大切です。



ただ、そうはいっても、すぐに強気なメンタルになることは難しいですよね。


その場合は、表情で伝えるというのも一つテクニックです。


たとえば、無理なお願いをされた場合は、


(私は今、忙しいんですよー。察してくれー。)


と、明らかに難しそうな顔をすることで、相手に感情を伝えることが出来ます。


そうすることで、サイコパスでもない限り「あ、無理させてるのかも。」と気が付かせることが出来ます。



また、苦手な人とのコミュニケーションに関しては、極力距離を置き、離れるようにしましょう。


話しかけられたら席を外す、「忙しいのですみません」と断るなど、相手と接触する時間をなるべく取らないよにしましょう。


『嫌われたらどうしよう』という考えると、一生その人のストレスから逃げることは出来ません。


人間100人いたら、気のあう人は20人しかいないといわれてるので、一部の人から嫌われるのは仕方のないこと。


であれば、自分のことを大切に思っている人を大事にして、ほかの人からは「嫌われる勇気」を持つことも大切です。


あなたのこころに負担をかける人の時間は避け、できるだけ気の合う人と時間を大切にしましょう。




意識して「幸せホルモン」を増やす


安心ホルモン

2つ目のこころを守る方法は、幸福を感じる「セロトニン」を意識的に分泌させることです。


「セロトニン」が低下すると、不安が大きくなったり、共感性や意欲も低下し、社会行動に大きな影響を与えてしまいます。


こころにも余裕がなくなり、うつ症状も起こりやすくなるので、意識的に「セロトニン」を分泌させることが大切です。


ここでは、「セロトニン」の分泌を増やす具体的な方法を3つ紹介します。



タンパク質を積極的にとる


タンパク質

タンパク質には、『セロトニン』を増やす効果があります。


意識してタンパク質を接種することで、不安感を軽減できますし、うつの症状も改善することができます。


タンパク質の多い食材(肉、魚、たまご料理など)は、積極的に日々の食事に取り入れるようにしてみましょう。



日光を浴びる



太陽の光は、人間の体内リズムを正常に整えてくれます。


朝、日光をあびることで、『セロトニン』を増加させ、幸せホルモンを出すことが出来ます。


また、普段つかれやすかったり、なかなか寝付けない人なども、日の光を浴びることで解消することに繋がります。


カーテンを閉め切っている部屋や、日当たりの悪い部屋に住んでいる方は、できるだけ朝ベランダに出たり、数分散歩することを心がけましょう。




お風呂にゆっくり入る


お風呂に入る

私もそうなのですが、現代の人は、湯船につからず、シャワーで済ませてしまうことが多いかと思います。


しかし、ゆっくりとお風呂につかることで、『セロトニン』を分泌させ、リラックスすることが出来るんです。


毎日シャワーだけで済ませている人は、できるだけ湯船につかり、リラックスする時間を作ってあげましょう。




リラックスできる場所をみつけておく



こころを守る方法3つ目として、「リラックスできる自分だけの場所」を作ることがおすすめです。


気落ちしていると、どうしても家に引きこもりがちになるのですが、くらい部屋に一人でいると、余計な不安ばかりが連鎖してしまいます。


そんなとき、自分がリラックスできる場所があれば、ネガティブスペースから抜け出し、気持ちを晴れやかにしてくれます。


おすすめなのは、静かな公園、静かなカフェなど、すこし人気のある場所がいいでしょう。


また、汗をながすことが好きなら、スポーツジムがおススメです。


運動は、脳を活性化し、ポジティブな気持ちを高めてくれるので、うつ病の治療としても有効だといわれています。


近場の場所でもいいので、できるだけ家から出かけ、気分をリフレッシュできる場所を探してみましょう。




まとめ:こころの健康のために、幸せホルモンを意識しよう



以上、わたしのうつ病体験談と、改善するために行った3つの方法についてでした。


身体のきずは目に見えますが、心のきずは本人しか気が付くことができません。


また、回復までに時間もかかるので、手遅れになる前にケアしてあげることが大切になってきます。


すこしでもこころに違和感がある場合は、まずは幸せホルモンを出す生活を意識してみてくださいね。